コラム

2023/06/16

植物由来の生地ヘンプの優れた耐久性

ヘンプについて

ヘンプとはいわゆる「大麻」のことです。日本でも歴史があり、神社での神事やしめ縄として使用されています。第二次世界大戦以降には大麻取締法によって、日本では栽培に許可が必要となった植物です。そのため国内での生産量は少なく、他国から輸入されたものが生地に用いられていることがほとんどです。麻自体は、本来肌触りが硬くごわごわ感がありますが、技術の向上に伴い、肌触りの良いやさしいヘンプ生地が生産できるようになりました。
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ヘンプと麻生地の種類

麻を用いた生地はヘンプのほか、衣類に採用されるものでは、主に亜麻(あま)を用いたリネンと、苧麻(ちょま)を用いたラミーがあります。近年ではそのほかにもウールとリネンを合わせたリネンウールなどさまざまな種類の麻を用い、生地が開発されています。
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ヘンプの環境保全性の高さ

ヘンプ生地の原料は、成長がとても早く、おおよそ100日で約3mほどに成長します。また、ヘンプは害虫に強く、降水量が少なくても雑草よりも早く成長するため、農薬や化学肥料を使用する必要がありません。このため環境保全性が非常に高い植物と言えます。さらに冷帯から熱帯まで幅広い気候で栽培することができるので土地の影響も受けにくく、世界中で広く栽培されています。そして収穫後の土壌が柔らかくなることから、古来日本ではやせた土地の改良のために栽培されていたとされています。

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ヘンプの長所と短所

ヘンプの生地は、綿よりも伸度は劣りますが、耐水性や吸湿性に優れています。自然な光沢があるのが人気に。また、先の素材の話でもありましたが、栽培に化学肥料や農薬を必要としないため、環境に優しいエコ素材と言われています。弱い所としては、熱いお湯で縮んだり、長時間の直射日光で変色したり、摩擦に弱いといった短所がありますが、これに至っては他の素材でもありえる事にもなります。
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通年着用できる素材ヘンプ

ヘンプ生地は熱伝導率が低いため、外部の熱を通しません。このためヘンプ生地を使用した衣類は冬は暖かく、夏には涼しく過ごすことができます。

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ヘンプの抗菌性と制菌性

ヘンプ生地は、抗菌性基準が基準値を上回ります。このため菌の増殖を抑制することが明らかとなり、天然の制菌性が備わっていることも知られています。ヘンプ素材でつくられた衣類は、衛生的に使用でき、臭いも抑えることができるとされています。

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紫外線をカットできるヘンプ素材

ヘンプ生地は、紫外線防止指数50であり、紫外線を効果的にカットできる素材です。同じ麻であってもリネンは紫外線防止指数が低いので購入するときの参考にしてください。

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ヘンプの耐久性の高さ

ヘンプ生地は、耐久性にも優れており、湿気を加えると更に耐久性が増すことで有名です。綿は一般的に100年ほどが寿命とされていますが、ヘンプの場合は紀元前3500年~3200年に作られたものでも原型を確認できるほど耐久性が高い素材です。

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